マリアのダックダイブF190のインプレです。ダックダイブの使い方を、おすすめのフックセッティング、シチュエーション、効果的なアクションなど含めてお伝えします。参考になれば幸いです。
ダックダイブF190のスペック
はじめにダックダイブF190のスペックを簡単に。
- 全長: 190mm
- 重量: 60g(リング、フック無しの重さ)
- フック: トリプル太軸#2/0~#3/0、シングル 4g~7g
- リング: #7
おすすめフックセッティング
まずは別売りになっているリングとフックを買う必要があります。
リングは迷わずメーカー推奨のマリアのダエンリングを選べば良いのですが、フックをどうしようかと悩む場合が多いのではないでしょうか。
実際フックセッティングの選択はなかなかと悩ましく、色々と試した結果、フロントをダブルクダコのショート、リアをダブルクダコに落ち着いています。フロントがノーマル、リアがショートでも問題ないと思います。
当初はシンプルにシングルクダコをフロントリアともにセットしていたのですが、フックサイズが大きく、ダックダイブを引いてくるうちにフロントフックが本体の背中に回り込んでロックしてしまうケース(以下の写真参照)が非常に多く、キャストする度にフックが引っ掛かり、釣りにならず結構なストレスでした。
そこでルアー本体に回り込み難いであろうダブルクダコにしたところ回り込みは無くなりましたが、今度はフロントとリアのフック同士が絡むケースが多くなってしまいました。

どうしたものかと困ってしまったのですが、調べてみるとダブルクダコにはショートタイプがあることを知り、ダブルクダコのノーマルとショートをセットしてみると、フック同士が届かず狙い通りに絡まないことがわかりました。
フロントとリアの一方をショート、もう一方をノーマルのダブルクダコにしても絡まないため、このセッティングに落ち着いています。両方ショートタイプにしないのは少しでもアシストラインが長い方が、フックの吸い込みが良い、つまりフッキング率が上がると推測してのことです。
因みにトリプルフックを選択肢として考えていませんが、これは単なる僕の好みで、ダイビングペンシルやポッパーには可能な限りトリプルフックを使わず、シングルクダコ、ダブルクダコを使用しています。
トリプルフックではなくアシストフックを選択する理由としては、アシストフックフックの柔軟さによるフッキングしてからのバレ難さがよく挙げられますが、そうしたメリットもさることながら、「ルアーケース内でのフック同士の絡みが回避出来る」というのがのが僕の中での1番の理由です。シングルフックにすることで、フック同士の絡みが少なくなり、時合を逃すことなくサッとルアーを取り出し、交換出来ます。
純粋にヒット率を上げることだけを考慮するとトリプルフックを選択することの方が合理的かも知れませんが、掛けてからのバレ難さは勿論シングルフックに分があります。
タックルセッティング
ダックダイブF190の重量は60gですが、ダブルクダコとリングを追加すると70gを少し超えます。なかなかの重量です。※個体差あるかも知れませんが、所有している2つのダックダイブではどちらも72gです。
そこそこサイズが大きいプラグですので重さに耐えられるロッドを使う必要があり、尚且つロッドはプラグスペシャルなどティップがソフトなタイプが操作し易くおすすめです。
僕はこんなタックルセッティングで使っています。
- ロッド: アピア グランデージ XD-106PS1
- リール: 10ソルティガ 5000H
- ライン: PE5号
- リーダー: ナイロン12号もしくは22号
おすすめのシチュエーション
荒れた海況
荒れた海況でダイビングペンシルが扱い難い時が一番おすすめのシチュエーションです。
青物のトップウォータープラグではダイビングペンシルが最も万能且つ有効だと思います。僕も青物釣りでは9割方ダイペンを投げているのですが、波が荒かったり、波のピッチが早かったり、あるいは足場が高かったりと、ダイペンをダイブさせ難い、或いは水面から飛び出してしまうという状況があると思いますが、そんな時はダックダイブの出番です。
高い足場
上に挙げた状況と同様に高い足場では、多くの場合ダイビングペンシルは水面へ飛び出してしまい上手く引けないのですが、ポッパーであればさすがに足元は難しいものの、ある程度まで引くことができます。
暗い時間帯
こちらはよく言われるシチュエーションですが、朝マズメ前の暗い時間帯は視覚に訴えるダイペンよりも、聴覚にアピールすることで魚を寄せることが出来ると考えます。
ポイントに到着してまだダイペンを投げるには早いかなという時間帯にダックダイブを投げることが多いです。暗い時間帯に青物を釣る経験はそれほど多くはありませんが、暗いうちに音で寄せておいて、朝マズメの美味しい時間にダイペンで釣るという考え方も出来ると思います。
アクションの仕方
ダックダイブF190の動かし方は、基本的にはダイビングペンシルと同じ1回のジャークで2回のリーリングですが、ダイビングペンシルよりも気持ちストロークを短く、引く力を弱めにしています。
ダイビングペンシルをダイブさせる時のロッドワークの力を「1」だとすれば「0.5-0.7」ぐらいという感じです。ヘッドにカップを持つ形状からダイペンほど前に進みませんし、その分ゆっくり誘うことが出来るのがポッパーのメリットでもあります。
いわゆるポッパーのような「ポコッ」と水面をポッピングするような使い方はメインではなく、食わせのための付加的なアクションとして使っています。
カップで水面の水を受けることで泡を作り、作った泡を纏わせながら水面直下をスイムさせるようにイメージすると良いと思います。
1回のジャークに対して1回のリーリングのワンピッチジャークも多用します。特に足元周辺はワンピッチでないと水面を割ってしまいます。
ジャークに対して巻き取りが少ないとフックがリーダーに絡んでしまいますので、この点はダイビングペンシルと同じですが注意が必要となります。
以下のイナダは、荒れた海況且つ足場が高い状況で、ダイペンが水面を滑ってしまうような状況でダックダイブF190を使うことで釣れました。
フロントフックへのヒットでしたが、リアフックがエラに刺さってしまい出血させてしまいました。
ぜひダックダイブF190でエキサイティングなトップウォーターの青物釣りを楽しんでください。

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